市役所の近く、旦那衆の有馬湯 [新潟人情公衆浴場]
市役所に近いということは、陸上競技場にも、体育館にも近い。
新潟シティマラソン後はすげえ混むとか。
新潟市役所のすぐ近くの有馬湯。一応駐車場が3台分くらいあります。
下駄箱には木札型のカギがかかりますが、脱衣所にはロッカーも飲み物の冷蔵ケースもない。
でかいカゴに脱いだ服や手荷物を入れ、上からバスタオルをかけておきます。
貴重品の取り扱いには十分注意と貼紙がしてある。怖いね・・・。
最小限の金と諸々のカギをスーパーの袋にひとまとめに入れて、浴室に持っていきましょう。
女湯のベテラン勢はそうしていたそうです。妻、談。
さて浴室は両サイドに蛇口があり、中心の島にもシャワーがないものの蛇口がある。
島の背にはケロリンの湯桶がピラミッド状に積んである。
赤と青の蛇口を両方使うとかなりぬるくなるので、
試しに赤だけ使ってみると、ちょうどいい温度の湯でした。
そして浴槽には「あつい湯」「ぬるい湯」の2つの浴槽と、緑色の薬湯の合計3つがある。
ぬるい湯は相当ぬるいのでは、と思って入ると、
熱いじゃねーか!
まるでブルーハーツのリンダリンダの歌い出しのように、穏やかかと思ったら
激しいビートが急に来た状態。
43度以上はあったかもしれん。
なんとか100まで数えて、隣の薬湯も100まで数えて、
一旦お湯から出て浴槽のヘリに座ります。
窓の外には制限速度50の標識。「ぬるい」と書いても実際熱いのが風呂屋の常識。
高鳴るドキドキ、いよいよ熱い湯にチャレンジ。
脳内がまだ「ぬるい」に騙された状態なので、必要以上に熱く感じます。
温度計を確認したら、48度近くあるじゃねーか。
これはいいダシが出そうだ。背脂も浮いてきそう。
ふと洗い場を見ると、左側に色白のふくよかなご老人がひげをそっている。
右側には、背中の骨が浮き出るくらいの痩せたご老人が体を洗っている。
皮を上にしてまな板に広げた鶏モモ肉と、うるめイワシ丸干しのようだ。
どっちもいいダシが出ることだろう。
なぜなら、昨晩から今朝にかけてそんな出汁の下ごしらえをしたからだ。
汗ダラダラで浴室を出て、バスタオルで汗を拭きながら頭上のテレビで甲子園を見る。
テレビの下には地元銀行の1年分のカレンダー、
その隣には新潟県の作ったブルーリボンのポスター。
浴室には常に3~4人。(女湯はその倍くらいだそうです)
銭湯の周りには、雀荘と居酒屋と寿司屋と燃えた鰻屋。
ローカル繁盛ビジネス、勉強になりました。
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